書籍_TRILLIONS(トリリオンズ) [物語]インデックス・ファンド革命
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パッシブ投資理論のゴッドファーザー、ルイ・バシュリエ、パッシブ投資革命の土台となる理論を構築したハリー・マーコウィッツ、ウィリアム・シャープや投資研究をリードしたジェイムズ・ローリー、効率的市場仮説を打ち立てたユージーン・ファーマ、バートン・マルキールら経済学者から、インデックス・ファンドを商品として開発、その普及を担った運用会社バンガードのジャック・ボーグル、初のパッシブ投資ファンドを開発したジョン・マックウォーン、レックス・シンクフィールド、ETFを生み出したネイサン・モストら草創期の世代、そして巨大投資会社、ブラックロックを率いる現代のラリー・フィンクに至るまで。インデックス・ファンド革命の歴史と今を人間劇場として描いた傑作。
異端者、天才、数学者、アントレプレナーたちが、マイノリティとして始まり、世界を覆す。アメリカが強い理由が分かる
歴史的に遡ると、「パッシブ」こそがイノベーションだった。これ、自分は意外にわかっていなかったので大きな驚き。確かに、数学やコンピューターサイエンス・ハードウェアがないと出来ないことだよな、、、。
インデックスファンドの確立と伝播は金融における巨大イノベーション。本当の革命は誰も気が付かない、そう認識されないところで世界をひっくり返す、これとても面白い話だと思った。
高い手数料は投資する側としては悪。ハウスにカモられていては成功はおぼつかない。これは絶対の真理
自分はアセットマネジメント業界の人物や会社名にあまり馴染みがないので、歴史の部分は途中、読むのに時間がかかってしまったが、最後の方はまた面白かった
インデックスファンドの巨大化により、「指数」が強大な力を持ち始めている。指数を民間会社が差配していていいのか。また、インデックスファンドが買うことが、企業統治に及ぼす影響(空白地帯)。また、テスラなど大型株が必要以上に急騰したりするのもパッシブ運用・指数運用の巨大化による
銃器製造企業も投資の対象になっている。それでいいのか
熱烈なクリスチャンがクリスチャンインデックスを作ったらバカ売れ、というのも興味深かった(妊娠中絶薬で儲けている製薬会社に投資したくない、というのがきっかけだったらしいが、結局銘柄先生の基準はよくわからない)
2024/10/27